自分、35歳、独身、会社員。
キャンプを始めるとき、テント選びで、めちゃくちゃ迷った。
調べると、いいテントは3万、5万、10万と、平気でする。「安物を買うと後悔する」みたいな話も、よく見た。
でも、続くかどうか分からないものに、いきなり5万は、出せなかった。
だから、1万円のテントを買った。それを1年、使った。
今日は、その正直な感想を書く。あと、この1年で「これは買ってよかった」と思ったギア、ベスト3も。
買ったのは、1万円の一人用テント
ホームセンターとネットで比較して、ネットで買った。一人用、いわゆるドーム型。
- 価格:約1万円
- 重さ:2kg台
- 設営:ポール2本、シンプル
- 前室:小さめだが、ある
メーカーは、有名アウトドアブランドじゃない。いわゆる、中華系の量販モデルだ。
これを、1年。だいたい、20泊くらい使った。
結論:1年使っても、普通に使える
先に結論を書く。
1万円のテント、普通に使えた。
壊れてない。雨漏りもしてない。ファスナーも生きてる。
「安物は1回で壊れる」みたいな話を、買う前に読んだけど、少なくとも自分のは、そんなことはなかった。
もちろん、いいテントと比べれば、劣る部分はある。それは後で書く。
でも「初心者が、続くか分からない状態で買う最初の一張り」としては、完全に、正解だった。
よかった点
設営が、単純
ポール2本を通して、立てるだけ。慣れたら5分もかからない。
高機能なテントほど、構造が複雑で、慣れるまで時間がかかる。1万円のやつは、そもそも機能が少ないので、迷いようがない。初心者には、これが逆によかった。
雨、意外と大丈夫だった
一回、夜中から朝まで、それなりの雨に降られた。
正直、覚悟した。「これは、濡れるな」と。
濡れなかった。
フライシートを、ちゃんと張って、ペグで固定して、地面にグランドシートを敷いてれば、1万円でも、普通に雨をしのげる。
ただし、これは「ちゃんと設営すれば」の話だ。手を抜くと、たぶん浸水する。
汚しても、気にならない
これ、地味に大きい。
炭の粉がついた。泥がついた。小さいシミもできた。
5万のテントだったら、いちいち気にして、神経を使ってたと思う。1万なら「まあいいか」で済む。
キャンプは、汚れるものだ。気にせず使える価格帯は、精神的に、楽だ。
不満な点
正直に書く。
重い
2kg台。車キャンプなら、まったく問題ない。
でも徒歩キャンプで背負ったとき、これが効いた。軽量テントは1kg台前半もある。徒歩をやるなら、ここは金を出す価値がある。
前室が、狭い
前室は、靴を置いたり、雨の日に荷物を避難させたりする空間だ。
1万円のやつは、ここが狭い。靴を置いたら、もう埋まる。雨の日に、少し困った。
生地が、薄い
触ると分かる。高いテントの生地は、しっかりしてる。1万円のは、薄い。
破れてはいない。でも、強風の日は、少し不安になる。実際、風が強い日は、バタバタとうるさい。
結露が、しやすい
朝、テントの内側が、びっしょりになってることが、何度かあった。
換気の設計が、雑なんだと思う。ベンチレーション(通気口)が、ちゃんとしてるテントは、結露しにくいらしい。
朝、拭くのが手間だった。
で、2年目はどうするか
まだ、これを使う。
壊れてないし、車キャンプでは、不満がほぼない。
もし今後、徒歩キャンプの頻度が上がったら、その時に軽量テントを買い足す。用途で、使い分ける。
「安物を買って後悔した」とは、まったく思ってない。むしろ、これで1年やって、自分に何が必要か、分かった。
最初から高いテントを買ってたら、何が良くて何が不満か、分からないまま使ってたと思う。
安物で、不満を知る。その不満を解消するために、次を選ぶ。この順番は、悪くない。
買ってよかったギア ベスト3
テントの話は、以上。
ここからは、この1年で買った中で、「これは買ってよかった」ベスト3を書く。値段の高い順じゃない。満足度の順だ。
第3位:ヘッドライト(1500円)
地味だ。でも、これが無い夜は、詰む。
夜のトイレ。テント内での探し物。撤収の準備。全部、これがないと、片手がふさがる。
スマホのライトで代用できると思ってた。できなかった。片手が使えないのは、想像以上に不便だ。
しかも、スマホのバッテリーを削る。ヘッドライトなら、電池だけで済む。
1500円で、この快適さは、コスパが異常だ。
第2位:インフレーターマット(3000円)
寝袋は買った。マットは「別にいらないだろ」と思って、最初、買わなかった。
一回、マット無しで寝た。
腰が、死んだ。
地面は、想像の3倍、硬い。しかも、地面から冷気が上がってくる。寝袋だけでは、防げない。
翌週、すぐ買った。世界が変わった。
キャンプの満足度は、夜の寝心地で、8割決まる。飯がうまくても、眠れなければ、その日は失敗だ。
寝袋に金をかける前に、まずマットを買ったほうがいい。断言する。
第1位:蚊取り線香(数百円)
第1位が、これだ。
自分は、蚊が最大の敵だ。刺されると腫れる体質で、1週間かゆい。
前に、蚊取り線香を家に忘れて行った夜がある。スプレーはあった。ハッカ油もあった。
7箇所、刺された。
その夜、寝袋の中で、心から思った。「蚊取り線香って、すごいな」と。
スプレーは、体に塗る「点」の防御だ。線香は、煙でその場所全体を守る「面」の防御。この差は、決定的だった。
数百円だ。軽い。かさばらない。なのに、一晩の快適さを、完全に左右する。
投資対効果で言えば、この1年で買った、どのギアよりも上だった。
まとめ
- 1万円のテントは、1年使って、普通に使えた
- 不満はある(重い、前室狭い、生地薄い、結露)。でも致命的じゃない
- 安物で不満を知ってから、次を選ぶ順番は、悪くない
- 買ってよかったギア:3位ヘッドライト、2位マット、1位蚊取り線香
気づいた人もいると思う。ベスト3、全部、安い。
高いテントでも、いい椅子でもない。数百円から3000円の、地味な道具ばかりだ。
キャンプの快適さって、たぶん、そういうところで決まる。
以上。
