自分、35歳、独身、会社員。
前に、徒歩キャンプで荷物が重すぎて、山道で死にかけた話を書いた。60リットルのバックパックに、車キャンプの装備を、そのまま詰めたやつだ。
あれから、真面目に見直した。何が要って、何が要らないのか。
今日は、その答え合わせを書く。徒歩キャンプ用に、削りに削った、バックパックの中身。全部出す。
これから徒歩キャンプをやる人は、見ないと損する。自分みたいに、肩を殺さないでほしい。
大前提:徒歩は「削る」ゲーム
最初に、いちばん大事なことを書く。
徒歩キャンプは、車キャンプの装備を背負うものじゃない。
一から、削り直すものだ。
車なら「一応、持っていくか」で済む。徒歩は、それが全部、肩に乗る。1kg増えれば、1kg分、地獄が増える。
だから基準は、ひとつ。
「無いと困るか、無くても死なないか」
死なないなら、置いていく。これだけ。
実際の中身:大物3つ
まず、絶対に外せない大物から。
テント 一人用。徒歩なら、軽量モデル一択。車キャンプで使ってる1万円のやつは、重いので置いていく。1.5kg以下が目安。ここに金をかける価値はある。
寝袋 夏用のコンパクトなやつ。圧縮袋に入れて、ぎゅっと潰す。かさばるので、圧縮は必須。
マット インフレーター式。地面が硬いと、腰が終わる。これは削れない。空気で膨らむタイプなら、収納は小さい。
この3つで、バックパックの半分は埋まる。ここは、諦める。
火まわり:グリルは、捨てた
車キャンプでは、グリルと炭を持っていく。炭火で焼く鶏肉が、うまいからだ。
徒歩では、全部、置いていく。
炭が重い。グリルもかさばる。あれを背負って山を登るのは、正気じゃない。
代わりに、これ。
小型のガスバーナー 手のひらサイズ。ガス缶と合わせても、500g以下。お湯を沸かして、簡単な調理をするなら、これで足りる。
小さいクッカー(鍋) ひとつだけ。中にガス缶を収納できるタイプだと、無駄がない。
炭火の鶏肉は、諦める。徒歩の日は、お湯を沸かして済む飯にする。ここは割り切り。
食料:軽くて、水で戻るもの
車キャンプなら、鶏もも肉、キャベツ、玉ねぎ。クーラーボックスに、氷と一緒に。
徒歩では、クーラーボックスからして、無理だ。
だから、こうなる。
- フリーズドライの食品(お湯を注ぐだけ)
- インスタントラーメン
- アルファ米
- パン
- 行動食(ナッツ、チョコ、カロリーメイト系)
生鮮食品は、諦める。全部、軽くて、常温で持てるもの。
正直、味は落ちる。でも、山の中で食えば、なんでもうまい。それは、断言できる。
水:現地に水場があるか、で全部変わる
これが、いちばん重要かもしれない。
水は、1リットルで1kgある。
2リットル持てば、それだけで2kg。バックパックの中で、最重量級だ。
だから、事前に確認する。
キャンプ場に、水場があるか。
あるなら、持っていくのは500ml〜1リットルでいい。現地で汲む。これで、1kg以上、軽くなる。
無いなら、必要量を全部、背負うしかない。この場合、正直、徒歩キャンプ向きの場所じゃない。
自分は、水場があるキャンプ場しか、徒歩では行かない。これは、譲れない条件にしてる。
照明:ランタンは、置いていく
車キャンプでは、テーブル用のLEDランタンを持っていく。
徒歩では、ヘッドライト一個だけ。
理由は単純で、ランタンは、無くても死なないからだ。ヘッドライトがあれば、手元も足元も照らせる。両手も空く。
「雰囲気が出ない」とは思う。でも肩の痛みと引き換えにするほどの、雰囲気じゃない。
椅子:これも、置いていく
前回の失敗の、戦犯のひとつ。折りたたみ椅子。
徒歩には、要らない。
地面に座る。荷物に座る。それで足りる。
どうしても、という人は、地面に直接置く、超軽量の座布団みたいなやつがある。それなら、まだ許せる。
椅子ひとつで、1〜2kg変わる。その重さを背負って山を登るか、地面に座るか。自分は、地面を選ぶ。
衣類:着替えは、最小限
- 靴下、予備1足
- 下着、予備1セット
- 薄手の上着(夜、冷える)
- タオル、1枚(速乾タイプ)
以上。
「2泊するかもしれないから、3日分」みたいな考え方は、しない。1泊なら、1泊分だけ。
タオルは、速乾タイプにすると、かさばらないし、朝には乾く。地味に効く。
蚊対策:ここは、削らない
自分の記事を読んでる人は、知ってると思うけど。蚊は、自分にとって最大の敵だ。
前に、蚊取り線香を家に忘れて、7箇所刺された夜がある。あれ以来、ここだけは、絶対に削らない。
- 虫除けスプレー(小さいやつ)
- 蚊取り線香(数個だけ、小分けにして)
- かゆみ止め
重さは、ほとんどない。でも、これが無い夜は、地獄だ。軽いのに効果が絶大な装備は、優先して入れる。
その他、小物
- モバイルバッテリー(10000mAh)
- ライター
- 多機能ナイフ
- ゴミ袋(数枚)
- 絆創膏、常備薬
- ウェットティッシュ
- ヘッドライトの予備電池
全部、小さくて軽い。でも、無いと困る。バックパックの隙間に、押し込む。
何リットルのバックパックが要るか
ここまで削ると、40〜50リットルで足りる。
前回、60リットルを使って、パンパンにした。あれが間違いだった。
**大きいバックパックを買うと、隙間を埋めたくなる。**これが罠だ。空いてると不安になって、「一応これも」と入れてしまう。
だから、あえて小さめを選ぶ。物理的に入らなければ、諦めがつく。
40リットルで、収まるように組む。それが、いちばん確実な軽量化だと思ってる。
詰め方も、大事
同じ荷物でも、詰め方で、体感の重さが変わる。
重いものは、背中側の、上のほう。
これが基本だ。重心が体に近くて高い位置にあると、荷重が肩と腰に、素直に乗る。
逆に、重いものを底に入れると、バックパックが後ろに引っ張られて、めちゃくちゃ疲れる。前回の自分が、これだった。
- 上・背中側:テント、水、重い物
- 中央:衣類、寝袋
- 下:マット、軽い物
- 外ポケット:すぐ出したい物(行動食、地図、ヘッドライト)
これだけで、体感が変わる。同じ重さでも、楽になる。
で、結局どうなったか
削って、詰め方を直して、40リットルに収めた。
前回みたいに、山道で「なんでこんなことしてるんだ」とはならなかった。ちゃんと、歩けた。
炭火の鶏肉も、椅子も、ランタンも無い。地味なキャンプだ。
でも、自分の足で歩いて、たどり着いた場所で、お湯を沸かして飲むコーヒーは、悪くなかった。
まとめ
- 徒歩は、車の装備を背負うんじゃなく、一から削る
- 削れない:テント、寝袋、マット、蚊対策、モバイルバッテリー
- 削る:グリルと炭、椅子、ランタン、生鮮食品、余分な着替え
- 水場の有無で、1kg以上変わる
- バックパックは、あえて小さめ(40〜50L)
- 重いものは、背中側の上に詰める
前回、肩を殺した自分から、これから徒歩キャンプをやる人へ。
削れ。とにかく、削れ。
以上。
