自分、35歳、独身、会社員。週末、一人でキャンプに行く。
キャンプ飯の写真を、たまに見る。
ダッチオーブンで作ったローストビーフ。スキレットで焼いたアヒージョ。燻製器で作ったベーコン。
見ていて、うまそうだと思う。すごいとも思う。
でも、自分は作らない。
毎回、鶏もも肉を焼いてる。塩、胡椒、にんにく。それだけ。
今日は、その話を書く。
自分の定番
まず、実際に何を持っていってるか。
夜:
- 鶏もも肉、1枚(300gくらい)
- キャベツ、半玉
- 玉ねぎ、1個
- にんにく、2片
- 塩、胡椒
- ビール、2本
朝:
- 食パン、2枚
- ハム、2枚
- インスタントコーヒー
以上。買い物は、キャンプ場に行く途中のスーパーで済ませる。だいたい1500〜2000円。
作り方も、単純
鶏もも肉に、塩と胡椒をふる。すりおろしたにんにくを、まぶす。
炭火のグリルにのせる。焼く。
キャベツと玉ねぎは、ざく切りにして、一緒に焼く。
それだけ。
レシピと呼べるものが、ない。
なぜ、これでいいのか
理由は、いくつかある。
炭火が、勝手にうまくしてくれる
家のコンロで焼く鶏肉と、炭火で焼く鶏肉は、まったく別物だ。
炭火は温度が高い。表面が一気に香ばしくなって、中はジューシーに残る。家のフライパンだと、この状態にならない。
調理技術じゃなくて、火が仕事をしてる。 だから、こっちは味付けを最小限にして、邪魔しないほうがいい。
荷物が減る
凝った料理を作ろうとすると、道具が増える。ダッチオーブンは重い。スキレットも重い。調味料も増える。
小さいグリルひとつで済むなら、そのほうが積むのも撤収も楽だ。
洗い物が減る
これがけっこう大きい。
キャンプ場では、洗い物が面倒くさい。水場まで歩く。冷たい水で洗う。油汚れが落ちにくい。
グリルの網と、皿一枚。これくらいで済むと、撤収がまるごと楽になる。
失敗しない
一人で来てるので、失敗しても誰も困らない。でも、失敗した飯を自分で食うのは、単純に嫌だ。
鶏肉を焼くだけなら、まず失敗しない。焼けたかどうかは、見れば分かる。
凝った料理をやらない、本当の理由
もう少し正直に書くと、たぶんこれが本音だと思う。
キャンプに来たのは、料理をするためじゃない。
自分がキャンプに求めてるのは、焚き火を見る時間と、静かな夜と、星だ。
料理に1時間かけると、その1時間、火の番と手元に集中することになる。それは、自分が来た目的とずれる。
飯を15分で済ませて、残りの時間をぼんやり過ごす。そのほうが、自分には合ってる。
料理そのものが好きな人は、それが目的だから、凝ればいい。ただ、自分は違うというだけの話だ。
朝は、もっと単純
朝はさらに何もしない。
パンにハムを挟む。コーヒーを淹れる。以上。
朝は撤収がある。テントを畳んで、道具をまとめて、車に積む。ここで疲れたくない。
それに、朝の山の空気は、それだけでうまい。パンとインスタントコーヒーでも、家で食うのとは違う味がする。
空気が、調味料になってる。 そんな気がする。
飯がうまい理由は、たぶん味じゃない
前に、なぜ一人でキャンプに行くのかという記事を書いた。そこにも書いたけど、外で食う飯はうまい。
でも、これは味の問題じゃないと思ってる。
焚き火の匂いがして、風の音がして、遠くで鳥が鳴いている。冷えたビールを開ける音が、静かな山に響く。
全部込みで、うまい。
同じ鶏肉を、家の食卓で食っても、たぶんここまでうまくない。
だとしたら、料理を凝る意味は、自分にとってはあまりない。環境が、すでに味の8割を作ってる。
徒歩のときは、これも無理
ちなみに、徒歩キャンプのときは、この鶏肉すら諦めてる。
クーラーボックスを背負えないので、生鮮食品は持っていけない。炭とグリルも重すぎる。
だから徒歩のときは、こうなる。
- 小型のガスバーナー
- お湯を沸かすだけ
- フリーズドライか、インスタントラーメン
- 行動食(ナッツ、チョコ)
正直、味は落ちる。でも、自分の足で歩いてたどり着いた場所で飲むコーヒーは、悪くなかった。
手段が変われば、飯も変わる。 それだけのことだ。
凝りたい人を、否定はしない
ここまで書いてきたけど、凝ったキャンプ飯を作る人を、下に見てるわけじゃない。
ダッチオーブンで何時間も煮込むのが楽しい人は、それが目的だ。その時間そのものを味わってる。
自分がやらないのは、自分の目的が別だからで、正解が一つしかないわけじゃない。
キャンプは自己満の世界だ。 好きなものを、好きな方法で食えばいい。
まとめ
自分のキャンプ飯は、たぶんこれからも変わらない。
鶏もも肉に、塩と胡椒とにんにく。炭火で焼く。ビールを開ける。
15分で終わる。洗い物も少ない。失敗しない。
そして、残りの時間で焚き火を見る。
それが、自分にとっての正解だった。
もし、これからキャンプを始める人がいて、キャンプ飯のハードルを高く感じてるなら。最初は肉を焼くだけでいい。
炭火が、勝手にうまくしてくれる。
以上。
